小児歯科について
感染の窓
歯が生え始めてから2年7ヶ月ぐらいまでを感染の窓と言われています。この時期に虫歯菌(ミュータン菌)にできるだけ感染しないようにしてあげることが大事です。
乳歯の役割
口は、物を食べる、発音する、表情をつくるなどの働きがあります。
特に乳歯は「咬む」という感覚を身につけたり、顎の発達や永久歯が生えるためのスペースを確保し、次に生えてくる永久歯の先導役として大切な役割があります。
虫歯予防の始め方
1976年以来、虫歯そのものは、減少してはいるものの、現状においても3才から5才にかけて、虫歯の増加が見られます。
前歯の歯の間の虫歯は3才頃をピークに奥歯の噛み合わせ、歯の間の虫歯は3才以降に虫歯のピークが認められます。
このことから、フッ化物を長期間併用することが家庭においては必要です。
また、歯科医院においては、虫歯の好発部位である、歯と歯の間にはフロスを使用し、噛み合わせには、積極的にシーラント処置といったピンポイントの虫歯対策が必要です。
早めの予防で虫歯を防ぐ(3~5才)
子供の歯の特徴は歯の大きさも小さく、しかも薄いため、虫歯になるとすぐ神経までおかされてしまいます。
3才くらいではまだ自分に虫歯があるということを認識できず、お母さんが気づくくらい大きな虫歯になって初めて気づくというパターンが多いのです。
進行が早いというのが乳歯の虫歯の特徴です。ですから、時々お母さんがお子さんのお口の中をチェックして予防をしてあげてください。
虫歯になりやすいところに注意して歯を磨きましょう
- 乳歯列が完成するとだんだん歯がよってきて歯と歯の間の隙間が狭くなり、食べかすが歯と歯の間に残りやすくなり虫歯が発生します。
歯と歯の間に毛先を押し当て小さく横みがきをしましょう。
大きく横みがきをすると、歯と歯の間に歯ブラシが届きません。 - 奥歯を見るとたくさんのミゾがあるのがわかります。歯ブラシを軽くあてただけでは、ここにたまった食べかすはとれません。
歯ブラシで正確に丁寧に磨いてください。
- 奥歯のほお側を磨く時、お口を大きく開けて磨いているとほおが突っ張り、歯ブラシが歯と歯肉の境目にあたりにくいため虫歯になります。
お口を軽くとじてほおにゆるみを持たせれば歯ブラシが届きやすくなります。
- 前歯で虫歯になりやすいところは唇がかぶさって見えない部分(歯と歯肉の境目)です。
前歯を磨く時は「イ~ッ」をしたお口にすると磨きやすくなります。
正しい食生活と毎日のていねいな歯みがきに加え、定期検診で歯のクリーニングや、フッ素塗布、シーラント処置で、虫歯を予防しましょう。